美味しい「魚沼産 無農薬・天日干しコシヒカリ」を作るためには、田んぼの管理もとても大切。7月2日、1ヶ月ぶりの田麦山の田んぼへイザ!田の草取りをしてまいりました。
田んぼにだって、雑草は生える
季節はもう初夏。さすがの新潟も暑い季節に突入です。この日は前日の夜中に新潟入りし、翌日は朝早くからの作業で暑さを凌ごうという作戦に出てみました。遠山さんご夫妻の車に同乗させていただき、夜の高速をひた走り、かろうじて日付の変わる前に到着。
ですが、やっぱり人が集まればそこにはビールが必ずあるわけで。
ご想像通り、寝不足のまま、早朝6時から作業を開始する事に。だけど早朝は涼しい雨。天気予報では今日いっぱいは時々雨が降るらしいから…なんて、雨具着用で田んぼに向かいました。
後々にこの行動が、苦行を与えることとなろうとは露知らず。
さて、1ヶ月ぶりの田んぼです。稲はこんなに育っていました。
1ヶ月でこれですよ、凄くないですか?稲って成長が早いんですねー。
稲の生育が良いという事は、同じように雑草の成育も良いわけで。ひどい場所ではすでに「どれが稲だかわからん」状態。
そうなんですよ。畑と同じように、田んぼも放置しておくと雑草がどんどん生えてきてしまうんです。田んぼの雑草って、稲作の参加当初は話しを聞いていてもピンときていませんでした。考えてみれば無農薬だから当たり前なんですよね。
田の草取りは正直言って、ムチャクチャ大変な作業です。大変だからこそ、田の草取りを経験すれば、お米が10倍美味しく感じることは確かです。2回やれば20倍ね。
美味しいお米のために頑張ろう!涼しい内に頑張って終わらせよう!と、一同気合いを入れて作業スタート。
今回の秘密兵器はコレです。じゃーん♪
除草器です。これは昔ながらの道具だそうです。これを押していくと、根っこごと土を掘り返してくれるという凄腕マシーン。
と言っても、人力ですけどね。
真っ直ぐに植えないとダメだった理由がコレです
この除草器の幅がなんと、稲の株間にピッタリ。「ギリギリ通れます」っていうぐらいの幅になってます。
そうです。前回の田植えの時に、慎重に真っ直ぐなブロックで稲を植えていた理由がここにあります。適当に曲がって植えてしまうと、この除草器が間を通れなくなってしまって、手作業で草刈りすることになってしまう。逆に、この除草器の通り道に生えているのは、稲ではなく、雑草ということになります。真っ直ぐに植えられているからこそ、この除草器が使えるんです。
ちょっとの「適当」が、物凄い効率ダウンに繋がる。稲作にはこんな風に、色んな先人の知恵が生きているんですね。
2年目だけど、まだ見分けがつかない「ヒエ」との格闘
ところで。田んぼの雑草と言えばヒエが有名なんですが、これがとんでもない曲者なんですよ。
見た目がまず、稲ソックリ。去年も散々レクチャーを受けたのですが、まだ悩んじゃうんです。よくよく見れば違いがあるんですが、目の悪いワタシは、しゃがみ込んで確認しないと分からない。見分けるポイントはこうです。「オトナなのが稲。」
…ってね、ワタシが考えたんじゃないですよ、先生が言うんだもん。ワタシじゃないもん。
稲は良く見ると葉の付け根にちょっとだけ毛が生えてるんです。(笑)
だけどヒエには毛がない。遠目で見ると葉色も少し違っていたりするのですが、目の前のヒエを見分けるのはこれをチェックしないと判断がつかないほどです。
除草器の通り道には稲は生えていないはずだから、これはヒエ!と頭では思っても、目で見てしまうと悩んでしまい、除草器を押す手が止まってしまいます。
稲が育たなくなるほど養分を奪ってしまう成育旺盛なヒエ。できるだけヒエを減らしたい。減らしたいけど、あれ?暑いなぁ、もうろうとしてきた…。クラクラするなぁ…。
何なに、この天気!!真夏日じゃんかっ!(怒)
終わらないよー、ヒエいっぱいだー。
昼日が付くにつれ、さらにお天気は回復、炎天下に。
そうなの。ワタシったらカッパ着ていってますからねー。上半身はTシャツでもズボンを脱ぐわけにはいかず、長靴の中に汗が溜まっていきます。
あー、バカじゃないの、馬鹿じゃないのー。目が回るわぁ…。
雨で濡れるほうが全然良かった。もうカッパなんて着ない。絶対着ないぞ、大雨でも着ないんだから…。(TωT)
折れそうな心の私の前には、ヒエ、ヒエ、ヒエ。
ヒエのばかー!カッパのばかー!ワタシのバカ馬鹿ばかー!
半泣きで除草器を一列押しては水を飲み、一列押しては休憩し、もうろうとなりながらも何とかお昼までに除草終了。
「もっと早い時期に来てればさ、ちゃっちゃと2時間ぐらいでこんなもん、終わっちまうのに。」
先生、ごもっともです。だけどそれが一番難しいんだなー (^-^;